第4章

2/2

18人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
少女の碧い瞳が星のように(きらめ)きました。 おじいさん ありがとうございます ベートーヴェンのピアノソナタ第8番 「悲愴」第2楽章ですね ……… おじいさん わたしの名前はハルナ きっと必ず戻って来ます どうかここで待っていてください ……… そう言うとクリーム色の長い髪のハルナは、ミモレ丈の少しふんわりした白いスカートを靡かせ手を大きく振りながら、朝陽に反射して光が派生するビル群の方へ走って行きました。 小鳥のさえずりのような爽やかな残像を残して…
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加