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「こんな大人な雰囲気のBARに来るのは初めてで緊張してしまって少しだけお話させて頂いても宜しいですか?」
レディは少し緊張気味な口調で黒羽に話かけた。
「ええ勿論でございます。
わたくしで宜しければ是非」
黒羽は軽く会釈し快く快諾してくれた。
「何かお呑みになられますか?」
「うーん·····」と悩む素振りをしながら
「正直アルコール得意でないんです。苦いっていうか·····すみません子供っぽいですよね」
ペロッと悪戯に舌を出し微笑む。そして栗色の柔らかな髪を指に巻き付け、クルクルとさせながら甘い大きな瞳の中に黒羽を捉える
「でも黒羽さんがオススメしてくださるなら呑んでもいいかなぁ」
少しばかり熱をおびた瞳は、少女のような可愛らしさを忍ばせつつ、しっかりと大人の女性の色香も秘めている。
「畏まりました。では少し度数を落とした甘めのカクテルをご用意致しましょう」
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