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重ならなかった思いのせいで
ユキちゃん、本当はこいつのことが憎くなかったの?
俺が何度もひどい言葉を重ねているのに、どうしてユキちゃんはなにも言わないの?
ユキちゃん、俺のこの行動は、もしかして迷惑だったかな。
そうだったとしたらごめん。
ユキちゃんを助けたい一心だったんだ。独りよがりだったかもしれないよね。
ユキちゃんのこと、考えられてなかった。
でも、泣いているのは本当だったよね。
一度だけでも、弱音を吐いてくれてありがとう。
そのせいで舞い上がっちゃってごめん。
でも、どうしても俺はユキちゃんに幸せになってほしかったんだ。
ユキちゃんにとって、何が幸せなのかなんて俺はわからないのにね。
俺はやっぱり馬鹿だと思う。
ねえ、ユキちゃん。
どうか馬鹿な俺を見て笑ってくれる?
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