ユキちゃんも語る

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仕組みがわかったら使えなくなっちゃうなんて、難しい奇跡があるんだね。 わかりやすく願ってくれちゃったから、最後にわかっちゃったよ。 重なれば本当になるって……やっとわかったの。 カタルくんがいつも何をしようとしていたか。 今更何を思っても仕方がないんだけど、ねえ本当にどこにいるの? 今日、カタルくんの誕生日だよ? ここに居るとは思っていないけど、ここに来るしかないからとりあえず、ね。 しっかりと防寒してきたつもりなのに、体の奥底から冷え込んでくる。 ほら、もうすぐ雪も降りそうだよ。 カタルくんの思った通り、ホワイトクリスマスにきっとなるね。 小高い丘にある、同じ形をした石がたくさん並んだ場所。 その中の一つ。もちろん周りには誰もいない。 先客がいたのか、そこには肉まんが置いてあった。 包み紙はもちろん、某コンビニ製を示している。 置いたって、本当はここにカタルくんがいるわけじゃないから意味はないのだろうけど……他に見つからないんだもん、仕方ないよね。 私も持ってきた肉まんを取り出す。 みんな考えることは一緒みたい。 たくさん置いても大変だから、食べちゃおうかな。
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