第13回 昭島瑛子さん vol.20

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第13回 昭島瑛子さん vol.20

 帰省中に虫取りばかりしていたせいで、返って仕事が溜まってしまうという愚挙を犯し、さらに知らないうちにYouTubeの配信の仕様が変わっているという超ハードモードの中、青息吐息で19日と22日の配信を終え、ホッと一息ついている。  昭島瑛子さんは普段からラジオを聞かれる習慣があって、そういう耳の肥えた方に毎回聞きたいと思ってもらえる番組にしようと、ここまでやってきた。  激烈な面白さはいらない。ウンウン唸って物語を書いている方々に寄り添いたい。だから「なんかあるといいよね」と感じてもらえる番組を目指している。  第1回の配信から今回に至るまで、番組の中身及びテンションの張りはほとんど変わっていないのかな、というのが私の感想だ。  変わらない、ということは場合によっては良いことだと思う。土曜の夜10時にYouTubeを付ければ、あいつが真面目くさってしゃっべてやがるというのは、ひとえに安心感を与える作用があるといってもいいのではないか。  アニメ、ドラゴンボールの次回予告が「オッス、オラ悟空!」から始まらなかったら、私は得体の知れない不安に(おちい)ると思うのだ。  8時だヨ!全員集合のラストで、加藤茶が「歯ぁ磨けよ!」と言わないと、やっぱり不安になると思うのだ(ドリフ世代ではないので想像になるが)。  よってこれからも変わらずに、でもちょっとだけ冒険しちゃおうという、大人の番組をお届けしようと思っている次第であります。  昭島瑛子さんについては、珍しく番組でほとんどお伝えしたいことは出し切れたのかな、と思う。これは私が茨城県に何度か足を運んだことがあり、彼女の描く物語の中の景色を、実際に見ているというのも大きいと思う。  とは言っても昭島さんの小説を読めば、茨城を知らない方でも容易にその風土を想像できることと思う。それくらい実力の確かな作家だ。  番組でも強調したが、昭島瑛子さんはただ茨城を描いて満足している作家ではない。今後彼女がどういう題材に目を付け、それをどういった切り口で描くのか、私は実に楽しみだ。 昭島瑛子さん https://estar.jp/users/152796920
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