幕間2

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幕間2

第一回配信第二回配信と、そのときに持てる力を全部使って思いっきりやった。これに関しては満足している。 実は、第二回配信で羽鳥湊さんを取り上げると決めたときに、同時にこのままではまずいとも思った。何がまずいのか。 第一回の岩城馬謖さんも羽鳥湊さんも、もともと私と交流のあった方である。 お二人ともその実力の高さは疑いようもなく、自信を持って紹介できる。 しかし毎回私の知り合いを紹介しているのでは、内輪で回しているだけではないかと一部の方々に思われてしまう可能性がある。番組の未来を考えるのなら、それはマイナスだ。 私は、なんとか今までに私と交流のない方で、番組で紹介できる条件を満たした腕のたしかな書き手はいないかと切望していた。 そんな中、ある日私のツイッターのフォロワーが1人増えていた。知らない方だ。見るとエブリスタをやっている。 しかし、ツイッターとエブリスタでハンドルネームを変えている方もいる。だから一見ツイッターでは未知の方に思えても、エブリスタで交流したことがある方の可能性もあるのだ。 私は胸の高鳴りを感じながら、ツイッターに貼られているその方のエブリスタのURLをクリックした。その方のエブリスタのプロフィール画面を見る。やはり知らない方だ。 この方の作品数は充分。私は手ごろな長さの完結作をひとつ読んでみた。 良い!これならいける! 私は思わずモニターの前で元気玉のポーズをした。 ちなみにこの方は次の第三回目の配信で紹介する予定である。 5/2の配信で私が名前を出すまで、その方のフォロワー数は1。 それは作品のレベルの高さに対して、どうしても寂しい数字だ。 まさに配信で紹介するのに適した逸材と見ていい。 というわけで、今回は全く面識のない書き手の方と打ち合わせを進めていくことになる。緊張すると同時にワクワクする。 私はもう一度元気玉のポーズを高らかに決め、ひとりごちた。 「オラ、ワクワクすっぞ!」
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