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その時、不意に私を呼ぶ声が聞こえた。
「あ、紫音だ!買い物帰り?また怖い犬連れて…エアポケットだっけ?」
…詩乃だ。このタイミングで…なんて使えない娘。店内で会えば82円強奪したのに。
「エアポケットっていつの名前よ!この子、今はダウ平均株価だって教えたでしょ。ふん!」
「なんちゅう名前…てかそうやってコロコロ名前を変えるから覚えらんないのよ。しかも変な名前ばっか。ばか紫音!」
「何よ尻軽ヨゴレJK、この子にダウ感はないとでも言うの?」
「一切ないわよ!バウ感ならたっぷりあるけど。あはは、私今上手いこと言ったよ、ねー紫音。あははは!」
…詩乃といると調子が狂う。ま、この娘の笑顔を見てると楽しいし、いいか。
「…そうだ思い出した。詩乃あなた、明日は私をハメた罰として、性癖と死生観が変わるくらい陵辱するから。覚悟してよね」
「何のこと?まいいや。じゃ明日、学校でね!」
詩乃の笑顔は好きだ。でも彼女の恥辱の表情は、それ以上に私の心を豊かにする。1人のみの友達がいじりがいのある娘でよかったわ。あなたもそう思うでしょ。ね、ダウ平均株価。
…え?やっぱり金牛宮ガムが気になる?…実は私もなの。今度買ってあげるわ。うふふふふ。
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