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生徒たちは、それぞれ必死である。
「朱里さん、辞めちゃうの?」
「お願い、辞めないで」
「朱里さんがいたから、成長できたのに!」
「朱里さんと出会えなかったら、今の自分はいないです」
「朱里さんは俺にとって、女神のような人です」
それぞれが朱里に詰め寄る。
朱里は、ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいであった。
この子たちを置いて、去ろうとした自分が愚かであった。
私を慕ってくれる、愛しい子たち。
こんなにも、努力をして、成長してくれているのに。
私は何をしているんだ。
私も、もっと、もっと頑張らなければいけないのに。
一体、何をしていたんだろう!
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