第2章 洗脳

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第2章 洗脳

始発電車で帰宅する前、朱里は駅前のコンビニでサンドイッチを買った。 自分へのご褒美である。 朱里にとって、サンドイッチは非常に高価な食べ物だ。 菓子パンやおにぎりは100円台で買えるのに対して、ほぼ同じ消費量(空腹を満たしておける時間)のサンドイッチは200~300円はする。コスパが悪いのだ。 朱里が食に求めるポイントは、安くて・お腹に溜まるか。それに尽きる。 しかし、本当の本当は、美味しいものが食べたい。 そんな朱里にとって、サンドイッチは思わぬ収入があった時限定の“贅沢”なのである。
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