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☆第一章 幕末へ
京都駅に到着すると、私はさっそくホテルへと歩きだした。
今日から2泊3日で京都の観光名所行けるとこ全てを回るつもりだ。
「東条明日花様ですね。お待ちしておりました。」
フロントの若い男性から鍵を受け取り部屋に入ると、そこでゆっくりすることもなく、荷物を置いてすぐに外へと飛び出した。
空を見上げると、5月の初夏らしい青空が広がり、穏やかな風が頬を撫でていく。
私はゴールデンウィークを利用し、一人京都へ来ている。
京都へ来るのは中学生の修学旅行の時以来だから実に6年ぶりなのだが、昔とは全然変わってしまった気がする。
観光客はここまで多くなかったし、道路もこんなに混雑していなかったはずだ。
すこしだけがっかりしながら、嵐山に行くために四条大宮駅へと向かう。
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