七、再会と後悔と

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 太陽が沈む頃。  僕たちは、それぞれの帰路についた。  話し足り無くて、名残惜(なごりお)しかった。  今の時代、文通よりも早いツールがあるからと、スマホの連絡先を交換した。剣くんは「たまには、文通も良いけどな」と言っていた。  だから、また手紙も書こうと決心した。    新幹線の中でも、頭に浮かぶのは後悔ばかり。  どうして、剣くんに聞かなかったのか。  もう中学生の、あの頃は戻ってこないのに。  自分のことしか頭になかった。  本当は、お互いが、一番の友だからこそ言えなかった。  本当は、ずっっと、一緒にいたかった。  本当に、一番苦しいのは、剣くんだった。
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