妖術使いの道しるべ

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妖術使いの道しるべ

僕は妖術使いの「リヤン・レルネン」。書物とか噂では、僕のことを「妖術を使えない天才妖術使い」「妖術をなくした最強妖術師」と記されているらしい。まあ、そりゃそうだよな。だって妖術使いなのに、何も妖術を使えないんだから。どうして使えないのかって?そりゃあ、自分から使えなくしたからさ。だってさ?色々な妖術を使えたところで、どこにその用途があるかわからないじゃないか。で、妖術を使えなくなったからって妖術師協会から追い出されたんだけど、僕が追い出された後から魔物の出現率が多くなったらしい。どうやら伝説の龍が目覚めようとしているって噂になってたんだって。そうして、僕のところに協会から連絡が来たんだよ。 『もう一度全ての妖術を使えるようにして、世界を元に戻してくれ!!』 ってね。こんなのとんだとばっちりだと思わないかい?いくら僕が天才だとか、最強だとか言われていたとしても、今は何も使えない単なる一般人だよ?しかも妖術使いになるには、各属性専門の妖術師に認めてもらわないといけない。まあ仕方なく妖術使いへの道を再び歩き出したわけなんだけども…。
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