note4 五線譜から外れた音色

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note4 五線譜から外れた音色

ホームルームで時雨と遭遇し、音大で4年間生活をすることになった俺らは時雨のもとへ寄っていった 柊斗「久しぶりだな時雨」 龍「さすが成績優秀者だな!」 『う、うん...久しぶり』((苦笑 柊斗「...?」 『次、移動教室だったよね?行こ?』 (あの2人...誰だろう...どうして...私のこと昔から知ってるような言い方...?) 柊斗「.........」 龍「柊斗?どうしたんだよ、音楽室いこーぜ?」 柊斗「あ...あぁ...」 柊斗(時雨の様子が変だ...なんかあったのか...?) ーひと通りの講義を終わらせ放課後ー 柊斗「雪ちゃんと会ってみよう、時雨の様子がおかしい気がする」 龍「んぁ?わかった...」 ー神崎宅ー 雪「あ、柊斗さん龍さん!お久しぶりです」 柊斗「雪ちゃん久しぶり、ちょっと話がしたいんだけどいいかな?」 雪「あ...はい、お姉ちゃんのことですよね?」 龍「なんか心当たりあるのか?」 雪「立ち話もなんなので、どうぞ上がって下さい」 ー神崎宅 リビングー 雪「ことの始めはお姉ちゃんがお2人が通っている大学の編入試験後のことなんです」 柊斗「試験後?」 雪「はい、実はあの後の帰り道...お姉ちゃんは『事故』に遭ってしまったんです」 龍「...事故!?」 雪「はい...病院から連絡あってその時は命に別状はなかったんですが...ちょっと頭を悪い意味で強く打ち付けたらしく...」 柊斗「まさか...」 雪「はい...高校生の頃より前の記憶が無くなってしまってるんです」 龍「っ!?」 雪「なので、お2人が幼馴染ということはもう覚えていないんです...おそらく同級生くらいにしか思えてないみたいなんです」 龍「記憶が戻る見込みは...?」 雪「あるとは思うんですが...いつ回復するかは...」 柊斗「時間が解決すると...」 雪「...はい」 柊斗「幸い、雪ちゃんのことは覚えてるからまだ回復する余地はあるな」 雪「お願いします、お姉ちゃんはきっと記憶が無くなって悲しんでると思うんです...助けてあげてください...」 少しばかり切ない事実だが...これはもう支えるしかない問題だ... 警戒しているかもしれない...少しずつ警戒を解いていくしかないんだろうな...
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