note5 抜け落ちた音の欠片

1/1
前へ
/5ページ
次へ

note5 抜け落ちた音の欠片

『あの2人...一体誰だったんだろう...』 編入を無事に済ませ、大学の講義を終わらせた私は帰宅していた 『ただいま...』 雪「あ、おねえちゃんお帰り!ご飯作っておいたよ」 『ありがと、高校どうだった?』 雪「うん!仲のいい中学の友達が同じクラスにいて話盛り上がっちゃった!」 『楽しかったみたいね(*'▽')』 雪「うん!楽しく過ごせそう!」 『よかったじゃない、着替えてくるから先食べてて』 雪「はーい」 ー時雨の部屋― 『...ふぅ』 あの2人...覚えはないのになんでか懐かしく感じた...どうして...? 『...写真立て?あれ...この2人...』 机にある写真を見た私は不思議に感じた 真ん中で静かに笑う私の両端に立つ2人の男子が笑ってる 恐らく高校であろう時期の卒業式...かな 『...あれ?なん...で...?』 気づいたら私は泣いていた 懐かしい...苦しい...その2つの感情が入り乱れて...仕方なくて... 泣くしかなかった...
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加