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note5 抜け落ちた音の欠片
『あの2人...一体誰だったんだろう...』
編入を無事に済ませ、大学の講義を終わらせた私は帰宅していた
『ただいま...』
雪「あ、おねえちゃんお帰り!ご飯作っておいたよ」
『ありがと、高校どうだった?』
雪「うん!仲のいい中学の友達が同じクラスにいて話盛り上がっちゃった!」
『楽しかったみたいね(*'▽')』
雪「うん!楽しく過ごせそう!」
『よかったじゃない、着替えてくるから先食べてて』
雪「はーい」
ー時雨の部屋―
『...ふぅ』
あの2人...覚えはないのになんでか懐かしく感じた...どうして...?
『...写真立て?あれ...この2人...』
机にある写真を見た私は不思議に感じた
真ん中で静かに笑う私の両端に立つ2人の男子が笑ってる
恐らく高校であろう時期の卒業式...かな
『...あれ?なん...で...?』
気づいたら私は泣いていた
懐かしい...苦しい...その2つの感情が入り乱れて...仕方なくて...
泣くしかなかった...
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