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ふいに物音がして、後ろを振り返る。
すると、お互いをかばうように身を寄せ合う双子の姿が目に入った。
ふたりして腕を脱ぎ出してしまっている。
俺は少し笑みを漏らすと、ふたりの側に膝をついた。
起こしてしまわないように気をつけながら、肌蹴た布団を引き上げる。
ほんの僅か身動ぎ、ふたりの天使はまた穏やかな夢の世界へと舞い戻っていった。
彼らの涼やかな目元を見て、息を呑む。
この子たちは、なんて深く兄の面影を残しているんだろう。
兄さん。
最後に会った時、あなたは幸せだと言っていた。
後悔などこれっぽっちもしていないと。
したことなどないと。
双子を腕に抱いて、とても優しい微笑みを浮かべながら。
だけれど今、少しは後悔していますか?
この子たちの側を離れてしまったことを。
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