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白翔達は私立男子校に通っていた
柊斗と葵は幼なじみでもうずっと小さい頃から一緒にいた
男子バスケ部は特別強豪校ではなかったが、ちゃんと練習し、ちゃんと試合をするどこにでもあるようなクラブだった
大して人数もいないから、三年生が引退してしまえば、全員ベンチに入れた
完全な実力主義ではなかったから全員で交代しながら出て、全員で結果を残して喜ぶチームだった
地区予選は勝ち抜けて、県大会出場もしていた
一個上も同級生も小学校から一緒にバスケをしているメンバーだったからそこそこ強い代だと言われていた
だから学校側が気合を入れて監督が変わった
チームの雰囲気が変わった
一個上の先輩はうまかったが、特別うまい人は一人しかいなかった
同級生は先輩よりもはっきり言ってうまかった
が、そんなに差があるわけでもなく、一緒ぐらいと言えば一緒ぐらいだった
今までは白翔と柊斗、あと先輩三人がスタメンで、どんどん交代しながら全員で戦ったきた
先輩6人と同級生8人
仲の良いチームだった
が、新監督は結果を求めた
その結果、先輩最後の総体に三年生をほとんど出さずに、1、2年生に経験を積ませることにした
そして三年生が引退した後に結果を残せたらいい
そう考えたのだった
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