世古白翔

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今まで仲の良かったチームが崩れていった 先輩達はあまりアドバイスもしてもらえず、練習試合でさえ出場機会があまりもらえず、結果を平等に見てもらうことも出来なかった 先輩方は納得していなかった 当時キャプテンで、チームでうまかった先輩は向井祐也さんといった 祐也さんはチームで唯一県選抜に選ばれたこともあり、誰の目から見てもチームで一番うまかった あとから聞いた話によると、祐也さんは監督のところへ何回も文句、というか事実を言いに行ったらしい 三年生を総体までは優先してほしい そう言ったそうだ ただ、全く相手にされなかったらしい むしろ一年をベンチ入させたいからメンバーから外れる三年生を決めろ そう言われたそうだ 白翔達1、2年生はその時このことに気付いていなかった 監督はその時はまだあからさまではなく、メンバーを決める為と言って、いろいろ試している風に見せていた だが、三年生は違和感しかなかったらしい アドバイスはくれない くれても内容がない 試合の出場機会も減ってきている 三年生は後輩たちと話す回数をどんどん減らしていき、ゴールデンウィークの合宿明けすぐに全員クラブを辞めていった 白翔達2年生は納得いかず、全員で3年生の教室まで行った みんなで、やめないでほしい、やめた理由を教えてほしい、先輩たちが大好きである、もっと一緒にバスケがしたい そう言葉を続ける みんなでバスケがしたい そう白翔が言った瞬間だった 祐也「うるせーな、ちょっと黙れよ。」 祐也さんがキレた 祐也「俺だってわかってるよ、でもな、俺はお前らだって同罪だって思ってる。恨む対象だと思ってる」 白翔達2年は何のことを言っているのかと顔を合わせた そこからは葵に聞いた話である 柊斗、白翔は意味がわからないだとか、説明してほしいだとか言ってる間に三年生が全員切れた そしてこう言った 「あの監督は俺らのことは興味ねーの!お前らのことしか興味ねーの!!お前らなんかいなきゃ良かった」 三年生の一人がそう言った ここでキレたのは柊斗だ 柊斗だって口は強い どんどんいい返して、先輩もいい返す 最終的にはどんどんヒートアップしていってとうとう柊斗の手が出た 祐也さんが 今後幸せにバスケできると思うなよ そう言った時、柊斗は、お前らが勝手にやめたんだろ!ただの屁理屈じゃねーか!そんなもん! そう言いながら祐也さんに殴りかかっていった
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