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久遠桜介
尚人「お?さくらちん、家近いんじゃない?」
桜介「そうですね、最寄駅一緒なんですね」
初日の練習あと、みんなで駅まで一緒に行って、そこから分かれた
葵、柊斗、白翔は三人少し遠い
裕は電車に乗るまでもなく、駅の近くに家があるらしい
巽、瞬、京星、春歩は二個先ちょっと栄えてる市の駅
尚人と桜介はその逆方向だった
尚人「いっつもひとりだったから一緒に帰る人いてうれしーよ、さくらちゃん」
桜介「そうですか、俺も1人じゃなくて安心しました。」
尚人「そーいやさ、さくらちゃんは、中学帝東?」
桜介「そっすね」
尚人「強豪じゃん!なんでうち来たの?」
桜介「単純に家から近くて商業科あるからです。ナオさんこそ、なんでですか?ナオさんならもっと強豪いけたでしょう?てかそもそも中学の時も知らなかったんですけど、ナオさんのこと」
尚人「あぁ、俺は知ってたよ?帝東中の久遠桜介」
桜介「いや,俺の質問に答えてくださいよ。ナオさん、中学どこですか?」
尚人「ん?俺は中学ではバスケ部じゃないよ?」
桜介「え?いや,じゃあなんで、俺のこと知ってるんですか?」
尚人「俺、松木の従兄弟なんだよね」
桜介はその名前を聞いた瞬間笑顔が消えた
松木智架(まつき ちか)
帝東小学校バスケ部に入部してから桜介の相棒のようなチームメイトだ
尚人「、、、悪りぃ、やなこと言ったか?」
桜介「いや,大丈夫です」
さっきから自由に話してた尚人が静かになった
それほど桜介は顔が変わったのか
と桜介自身も思ったが、何より桜介だって動揺してる
尚人「あ,俺こっちだから、、、」
桜介「あ,お疲れ様です、また明日頑張りましょう、、、」
尚人「あのさ、俺、話したいことあったらちゃんと聞くから。なんかあったら吐き出すのもありだと思うよ!じゃーな!」
桜介「ありがとうございます、お疲れ様です」
桜介は尚人の優しさに救われた
そう思った
その夜も桜介の頭から松木の存在は消したくても消えてくれなかった
桜介「やっと離れれたと思ったのに、、、」
朝も体育館は自由に使っていいと聞いていた
ただ
巽「2、3年、めぇーーっちゃみんな朝弱いから朝練は強制的じゃないよ!来れたら来てね!メニューもフリーだから!」
とのことだった
白翔「あ!久遠!はぇーな!」
桜介「お?お前らこそ家とーいんじゃないの?」
柊斗「そんな練習の為なら頑張れるよ」
桜介「ならもっと近くの学校行けばよかったのに」
葵「色々事情があんの!さくらくんこそここにいる事情あるんでしょ?」
桜介「まぁそーだな」
柊斗「なぁお前はなんでガードなんだ?」
桜介「あんまりポジションにこだわりはないよ?ただ、俺って視野広いらしくて」
葵「ふーん、まぁせっかく4人いるしなんかしようよ」
尚人「おはよーー!!!およ?4人もいんじゃん!はぇーな!!」
京星「俺ら、いつも,もっと、遅い」
尚人「俺らも混ぜてくれよ!」
白翔「いいですよ。むしろ一緒にしましょう!」
尚人「何しようとしてたんだ?」
柊斗「2対2かなーっと」
尚人「じゃあ3対3しよーぜ!君ら一緒の中学なら3人チームにする?」
白翔「いーんですか?」
京星「僕、たちは」
桜介「俺も全然大丈夫です」
尚人「よっしゃ!じゃあさくらちゃん!京ちゃん!本気で勝ちに行くよ!」
京「朝、から、暑苦しい」
尚人「おい!京ちゃんやる気出せ!」
こんな感じで尚人は昨日のことはなかったかのように桜介に接してくれた
それからの練習も尚人は桜介にしつこく話しかけるものの昨日の話をすることはなかった
巽「はい!今日はここまで!休みの日の練習だけど、いつも午前中にしてるから!まぁ昼からも体育館は使ってもいーんだけどね」
とのことだった
裕「あのさ、桜介くん、今日バッシュ買いに行きたいんだけど、一緒に来てくれない?」
桜介「お!確かにサイズ合ってないのは危険だもんな!今から?」
裕「あ!別に用事があったらいいよ!」
桜介「いーよ!行こう!でも俺この辺店わからないよ?」
裕「あ,この辺にないのかな?」
巽「俺らの家の近くにでっかいスポーツあるよ?結構遅くまであいてるし」
瞬「巽くん!巽くん!クラブTシャツ作りたい!」
巽「そーいや,俺らねーもんな!じゃあ今から暇な人は行こう!」
てな感じで、夕方六時から10人でスポーツ店へ向かうことになった
近くのコンビニでおにぎりを買い、駅へ向かう
ちなみに春歩がサポーター、裕がバッシュとかその他もろもろ、葵は水筒が欲しいと言い、後は付き添いだ
まぁ裕が何買えばいいのか全然わからないからでもあるが
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