久遠桜介

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土曜日、8時から12時まで練習だった この日は基礎練中心だった 平和に過ぎていった 問題は次の日曜日だった 巽「今日は!対人系多めにします!」 巽の元気な宣言から練習が始まった アップをして、軽くドリブルメニューをした後2対2をすることになった 桜介は柊斗とペアになった 普通に考えれば、県3位で県選抜にも選ばれたフォワードと、県トップのチームのガード 平均身長も高めだ だが、ここで問題が起こる 桜介のパスミスが増えた 正確には、頑張れば取れるし,瞬とかからしたらそれでもうまいぐらいだ だが、桜介のパスは昨日まで、なんならついさっきまで欲しい所に綺麗にくれるパスだった オフェンス側に桜介と柊斗が入る ディフェンス側は巽と白翔 2人ともディフェンスはうまいが、身長は低い ここで決定的なパスミスが起こる 桜介から柊斗へのバスが前すぎた 柊斗「なんなの?お前。今日やる気ないの?」 柊斗だって我慢の限界 元々柊斗は短気だし 桜介「は?今のたしかにドンピシャではないけどちゃんと走り込んだら取れたんじゃないの?」 柊斗「なんだよ?!今のはお前のミスだろ?」 桜介「はい?そーゆーお前だってなんなの?取れないって思ったらすぐ諦めんの?!」 柊斗「はぁ?お前と組むの無理なんですけど?そんなんだからレギュラー外されんじゃないの?!」 桜介はその言葉を聞いた瞬間柊斗に殴りかかった 柊斗「なんだよ!お前!やんのか?」 巽「わー!!二人ともストップストップ!殴り合いはダメ!」 流石に周りも止めに入る 桜介「今日はもう帰ります。お疲れ様です」 桜介はさっさと荷物をまとめて帰って行ってしまった 瞬「さくらくん珍しいね」 桜介が帰った後の体育館は静かだった 白翔「柊斗、言い過ぎ」 柊斗「わかってるよ、そんなこと」 柊斗の顔も暗い 巽「そーいや、さくらくんってレギュラーじゃなかったの?あんなにうまいのに」 瞬「それ思ったっす!」 白翔「プレースタイルが帝東の高校に合わないんすよ、あいつ」 葵「だから中学でも、一個下に使えるやつが入ってきた途端試合に出る回数が一気に減ったんです」 白翔「あとあいつ暴力沙汰あったって聞いたをすけど、それはわかんないす」 瞬「よく知ってんねー」 白翔「あいつめっちゃうまかったんで、帝東で一年からベンチ入りするのってなかなかやばい奴ですから」 葵「まぁ今もうまいけど、そーいやプレースタイルは変わりましたね」 巽「プレースタイル?」 白翔「あぁそれは思ってた。味方に合わせてドンピシャでパス出すってよりは、スペースへパスを出して味方がそれに無理矢理追いつくっていう感じだったです」 尚人「それならそのパスへ追いつけるやつが少なかったんだよ、同級生なら松木と世良、一個上なら都城ぐらいか?」 白翔「なんでそんなこと知ってるんですか?」 尚人「んー?ちょっとつてあって」 巽「まぁとりあえず、さくらくん来たらいつもどおりにしてあげよーか」 瞬「そーですね」 白翔「お前は謝れよ」 柊斗「わかってるって」
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