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桜介「帝東!???なんで!?、、ですか?」
尚人「一年生同士の練習試合だって。賢いさくらちゃんならわかるんじゃない?」
桜介「あ、白翔達がいるから、、ですか?」
尚人「さくらちゃん、君もね?」
桜介「俺はそんなことないです。」
実は帝東の高校へ進むときの足切りの対象に桜介は入っていなかった
自慢じゃないが、監督が話してるのを聞いたことがある
俺は高校の方針には合わない
だが、他の高校でもし合ってしまったとき、俺らのチームは驚異的になってしまう
帝東のやり方だ
上手い選手は戦術に合おうと合わまいと片っ端から取っていって他のチームに上手い選手を残さない
本人には確認していないが、きっと白翔達だって推薦を受けた筈だ
尚人「ねぇ,さくらちゃん、勝てるかな?」
桜介「どうでしょうねー、先輩たちは監督代わりですか?」
尚人「まぁーそーなるね」
桜介「そうですか、、普通に考えて勝つのも、いい勝負するのも難しいんじゃないですか?」
尚人「そー?勝てると思うけどなぁ」
桜介「まぁ頑張りますよ。精一杯」
帝東と試合
勝てるとは全く思っていない
それでも、期待してくれる人がいる
尚人「そういや、さくらちゃんの話を聞こうか」
そして、こんな俺に優しくしてくれる人がいる
桜介「いや,やっぱりいいです。俺、今日は集中出来なかったのは俺が悪いです。練習試合には向けて頑張ります。」
ここで桜介は気づいた
あぁ、やっぱり俺、この人に、このチームの人達に早く認められたかったんだ
元帝東って言う肩書よりも、俺のことを認めて欲しかったんだ
俺のことを必要として欲しかった
尚人「ほら,帰ろう、それかこのまま遊びに行くか?」
桜介「どーしましょー、あ、聞きたいことがあるからどっか入りません?」
尚人「およ?いーよー!じゃあ行こう!」
桜介は思った
この人は今まであったことないぐらい自分のテリトリーに踏み込んで来るんだ
そんなこの人に憧れて、そして尊敬して、人として好きなんだ
帝東にはこんな人はいなかった
もし帝東にこんな人がいたら高校は帝東だったなとは思う
この人と、このチームメイトとバスケをできることは幸せだ!
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