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一人で暮らす俺の部屋
ベットに倒れ込み枕に顔を埋めると、いつもに増して寂しさだけが募った
独りなんて慣れてるはずなのに‥小さな部屋が何故か、今日は広く感じる
とめどない虚しさが身も心も支配する
俺は一体‥
思いだされるのはさっき見た光景で・・
彼奴と一緒にいた男はいったい誰なんだろう・・?
仲良さそうに腕を組んで歩いてた
俺に好きだとか言っといて、なんだかんだで違う男ともホテルに行くんだな・・
やっぱり彼奴はウソツキだ
・・・・って、なんで俺こんな事考えてるんだろう?
ユノなんて・・どうでもいい筈なのに
あ、あれだ。
好きでもない子に付きまとわれて、ある日突然姿を見せなくなる・・そうすると、逆に気になる、みたいな?
「って、だからなんで俺が気になってるんだよ」
俺は枕を壁に投げつけた
俺、どうしたんだよ?
まさか・・彼奴に惚れた?
「うわ~!!!」
んな訳ない!!絶対ない!!断じてない!!
こうして一晩押し問答を繰り返して、結局一睡も出来ずに仕事に向かった
「おはようございます、ジェジュヒョン!」
うわ~!!!朝から会いたくないやつに会ってしまった
「ヒョン・・目の下にクマが!もしかして僕の事考えてくれてたんですか?だとしたら、嬉しいな・・」
「-?!」
あ・・・此奴にキスされたことすっかり忘れてた(汗)
「そんな訳ないだろ?昨日のあれは、事故だ事故。その代りもう、その話は出すなよ?いいな、分かったか?」
「・・・はい。その・・昨日は・・突然キスしちゃって、ごめんなさい」
「だから、会社でその話は出すなって!」
つい、大声になってしまった俺に女子社員たちが振り向く
「と、とにかく。昨日のあれはなかった事に」
「・・会社以外ならいいんですね?」
「・・・お前、話聞いてたか?」
「え・・・?」
「もういい。とにかく、俺は男は好きじゃないの!分かったか?」
「じゃあ、好きにさせちゃえばいいんですか?」
「はぁ??」
・・・・ダメだ、此奴。ユノといいチャンミンといい・・人の話を聞かないし、強引な奴だ
「もう、勝手にしろ!!」
「え?じゃあ、いいんですね??」
はぁ・・頭がイタイ・・
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