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「あいつは本当は私のヒップとバストにしか興味がないくせに、私が数学で落第した途端に頭が空っぽな女はつまらないだとか言って私のことを振るの。プロムにはナタリー・ローガンを連れて行くの。パートナーのいない私はプロムに行けなかったの!」
「ジャクソンとナタリー!? あり得ないだろう? 犬猿の仲なのに」
「犬猿の仲は見せかけよ! あの2人は大学卒業と同時に結婚するんだから!」
シェイマスの動きがピタリと止まった。どうしてだろう? そうだ! シェイマスがナタリーのことを好きだったのを忘れていた。シェイマスと議論できるのはナタリーくらいなものだった。ナタリーは確かに完璧だ。私みたいなブロンドじゃなくてブルネットだけど、でもどんな映画でも運命を切り開くヒロインはたいていブルネットだ。それにナタリーは美人だし、おまけに頭がいい。
「シェイマス、落ち着いて? ナタリーは確かに完璧かもしれないけど、見る目がないの。ジャクソンみたいな最低な奴に夢中になるんだから」
でも、ナタリーと一緒のジャクソンはそんなに最低でもなさそうだったなと思いだすとしゃくに触る。
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