異世界バイト物語

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金がない、絶望的に。 大学生活が始まってから、遊びに遊んでいた・・わけでもなく、ただただ平凡に過ごしてきた。 それにも関わらず、一人暮らし当初に与えられたお金はみるみる減っていき、ついに残りわずかとなった。 なぜこんなことになったのか、理由は明白だ。 バイトしてない。 これは致命的である。 バイトは大学生の収入源、生活の基盤。 それを怠れば、当然、必然的にお金はなくなる。 まぁ、親を頼ればなんとかなる。 俺もそう思っていた。 数日前・・・ 「どうした、母よ」 「あんた、いい加減バイト始めなさいよ」 「バイトの話かい。うん、始めるよ、そのうち」 「そのうちって、あんたそればっかじゃない。 うちだってそんなに裕福じゃないんだよ」 「わかってる、わかってる。バイト何にしようか悩んでるんだよ」 「だからって、4か月も悩む子がいるかい。パパっと決めなさい」 「はい、はい」 バイト悩んでるふりもそろそろ限界か。次の手を打たねば。 バイトの必要性に関しては、理解している。 だが、いまいちやる気が起きないんだよなぁ。 そんなことを考えていると、母から思いがけない言葉が飛び出た。 「一応、異世界バイトの申し込み、しといたから」 「ん?」 「だから、異世界バイトの申し込みしたから面接受けてきなさい」 異世界バイトってなんだよ・・ To be continued
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