ジャスティテイカーの憂鬱

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「うん、もうちょっと頑張ろう。それで、今度はちゃんと地盤を固めてから再起しようよ。今まで見たいに闇雲にジャスティテイカーに襲い掛かるんじゃなくてさ」  悪の組織とは思えぬ堅実な発言。 「それまで……プロフェッサーは元気でいてくれるかな? ふふ、そうよね。死ななそう。むしろ、私達が頑張ってジャスティテイカーに一泡吹かせられたら喜んで元気になったりして。そうなってくれたら、嬉しいなぁ……」  義理人情にも厚いのか……。  なんか、今まで対峙してたのと印象が違うな……。 「ねえマグネイザー。もしも……もしもだよ? 無事にお金が溜まって、ジャスティテイカーにも一泡吹かせられてさ、それで諸々がひと段落したらね……。そしたら……ううん、ごめん。忘れて。なんか、変な事言っちゃった……」  しかも恋してる。  何なんだよこいつら。  何で悪の組織にピュアな感じのラブが生まれているんだ?  俺は恋人に追い出されかかってるっていうのに。 「えっ……。マグネイザー……今なんて? だって、それって……。ほんと? ほんとなの?」  あ、これ両思いだ。  両者想い合ってる奴だな。 「私、本気にしちゃうよ? 良いの、私で? ……嬉しい。ぐす……」  泣いちゃったよ。  まあ、良い返事を貰えたんだろうな。  良かったな、クレオライナ……。 「あ、うん、そろそろ私も昼休み終わっちゃう。ごめんね、長話。ちゃんとお昼食べれた? そか、良かった……。うん、じゃあまた後で……」  会話は終わった。
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