「分担作業」

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「分担作業」

今の世界には多分 綺麗な言葉 心温まる言葉 荒れ果てた心を一瞬一時でも 溶かしてくれるような言葉 がきっと多分 絶対に 必要なんだって思う けど それは何処かの誰かに任せた 任せるしかないと思った だって一瞬だけど 無にした心で 静寂の中で 私は今の私の中に 温かい感情を探してみたけれど 空から降って来る言葉はどうも まったく違う感情 涙の雨で どうやら私は どこまでも その瞬間のままの自分しか 話すことも できないらしい だから任せた 無理なものは無理だ こんな感情の中で世界で それでもやさしい言葉を描ける 奏でられる 拾える人たちに ぜんぶぜんぶ任せてみたんだ するとどうだろう 自然となれて 霧が晴れて 届かないところまで その奥があって ああ なんだ…私にもあるんだ って思って拾いだしたら やっぱりまだ無理してるみたい で 違和感は胸を裂いて扉は閉められた しょうがないな と俯いて もう少し奥まで掘り起こすことにした
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