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18歳の誕生日の前日、ある人物に電話をかける。 ツーコルで出た人物は、言葉を発しない。 それは毎回の事やから、ウチの方から用件を告げる。 「今から、そっちに向かう」 相手が返事をする前に、一方的に通話を終了させ、外出する用意をした。 現在の時間は、午前9時。 普段なら、オトンが社長をしている高見沢建設の鳶職人として、現場に居る時間。 「オトン、悪い。 ウチ生理痛が酷いから休む」 朝の5時に、オトンの部屋に行き、そう言ったウチに『珍しいよね~』と返事したオトンは、いつもの様に笑っていた。 その顔を見たウチは、心の中で『ごめん』と謝罪の言葉を呟き、部屋を出たんや。
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