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自分が女に産まれてきた事を、残念に思う事があっても、後悔した事はない。
それでも、男に負ける事に対して、苛立ちを覚えた。
強くあり続けたいから、ひたすら努力して生きてきた日々。
「ウチは、この街の女帝になると誓う」
17歳の夏、別荘の裏にある湖で誓った言葉に嘘偽りはない。
そやから、自分の中で1番大切なモンを今日限りで捨てる決意をした。
誰にも相談せず自分で決めた事。
実家を出て、5分前に連絡を入れていたタクシー会社の車が、停まっているから乗り込む。
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