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この街は、星が見えない。 キラキラと輝く星が見えない。 なのに、1つ1つと指をおり、救えなかった尊い命の数を数えている。 両手を広げれば、鮮明に浮かぶ赤い鮮血。 「……ごめんな……」 癖の様に、謝罪の言葉を口にしても、ザーッと言う雨音で消されていく。 心の奥が……痛い…… それに気づいても、ウチの瞳から涙は流れない。 ワーンと声を出して泣く事が出来れば、少しは気持ちは楽になるのだろうか……? 空を見ていた視線を、地面に向けると、足元には水溜まりが出来ていた。
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