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なんでついて来たのか? ふと、そんな事を疑問に思いながら、自分が吐く息さえも、異常に熱い事に気づく。 『取り敢えず、お布団を使ってください』と言われ、6畳の和室に足を進めながら、『名前は?』と聞いていた。 「みずさわ しほです。貴方は?」 自分の名前を聞かれ『高見沢亜紀』と素直に言ったのは、無意識。 「どんな漢字で書くん?」 布団に寝転んだウチは、ほんの少し、身体が楽になった様に思え、そう問い掛けていた。
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