俺の初めて…

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俺の初めて…

「俺も奈津が好き」  やっと自分の気持ちを伝える事が出来た。  すぐそばにいる奈津に安易に触れる事が出来なかった。また傷つけてしまうのではないかと。  奈津の俺に対する気持ちを聞いて心が震えるくらい嬉しかった。  俺はゆらゆらと緩ませる奈津の瞳を見つめながら両手で奈津の頬を包み引き寄せ唇を塞いだ。 初めてのキス… ゆっくり重なりあう唇… 何度も唇を啄み奈津の舌先を捉えた。 その小さな舌は柔らかく夢中になって絡み合う。 「んっ…」  苦しくなった奈津が熱い吐息を漏らす。
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