48人が本棚に入れています
本棚に追加
/60ページ
幸人の想い
自分のワガママと欲望で奈津を突き放して離れ、奈津を1人にしてしまった罪悪感は日に日に大きくなっていった。
奈津といた日々は本気で好きだった。
なのに俺は欲望の為に手放した…
そばにいなくなって奈津の存在の大きさに気づいた。
甘えていたのは俺…
こんな俺をずっと大好きで大切な人…忘れられない人と一生をかけて心に秘めていてくれた。
こんな最低な俺を…
こんな俺でもこれだけは想う。
今ままでも…これからも…
「いつも君を想っているよ。」
この気持ちはずっと変わらない。
私の事は忘れてと奈津は言っていたけど絶対に忘れないよ。
幸人の寝室には今でもセピア色になった2人の幸せな顔をした写真が飾られている。
その2人の想いはずっとそのままで写っているのだろう…
一緒に過ごした時間を刻んだ時計と共にいつまでも…どこまでも…
2人の心の中で…
あの時の想いは全身全霊で受け止めた真実の愛
完結
最初のコメントを投稿しよう!