幸人の想い

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幸人の想い

   自分のワガママと欲望で奈津を突き放して離れ、奈津を1人にしてしまった罪悪感は日に日に大きくなっていった。  奈津といた日々は本気で好きだった。 なのに俺は欲望の為に手放した…  そばにいなくなって奈津の存在の大きさに気づいた。 甘えていたのは俺…  こんな俺をずっと大好きで大切な人…忘れられない人と一生をかけて心に秘めていてくれた。 こんな最低な俺を… こんな俺でもこれだけは想う。 今ままでも…これからも… 「いつも君を想っているよ。」  この気持ちはずっと変わらない。 私の事は忘れてと奈津は言っていたけど絶対に忘れないよ。  幸人の寝室には今でもセピア色になった2人の幸せな顔をした写真が飾られている。 その2人の想いはずっとそのままで写っているのだろう… 一緒に過ごした時間を刻んだ時計と共にいつまでも…どこまでも… 2人の心の中で… あの時の想いは全身全霊で受け止めた真実の愛   完結
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