3章

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「ん?これ?あか、ねん?」 「そう!あかねんちゃん!可愛くない?」 「可愛いね」 優子の顔が少し曇るが、松は形態の画面に釘付けで気づいていなかった。 「このあかねんちゃんね、毎週見てくれてて 、それも配信始めてすぐから見てくれてるんだ、最近は視聴者も増えてきたからかコメントは挨拶くらいなんだけどね、ずっとかわいいなって思ってて会ってみたいんだけど向こうは絶対私のこと男だと思ってるし...」 松は酔っているとよく喋る。配信のお喋りなんて比にならないくらいだ。 「でね、あかねんちゃんコメントくれるからアカウント持ってるはずじゃん。だから直接メッセージ送ってみようかなって」 優子はまずいことになってきた、と顔をしかめる。
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