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「……え」
予想外だった。
まさか、探偵でも警察でもなんともない私の推理が一発で当たり、その上真藤君がこんなにもあっさり認めるなんて。
「そう。その手紙は俺が送った。……随分驚いてるんだね。自分から言い出したのに」
「なんで私にこんな手紙を送るの……? 私、貴方には何もしてないし、いつもつけてるの?」
私がそう尋ねると、彼は首を横に振った。
「そんな、まさか。そんな変態行為はしないよ。俺は別にストーカーをしているわけじゃない。あれは先生たちの勝手な想像だよ。
君は彼岸花を受け取って怖がってるかもしれないけど――ちゃんと、意味を考えてみてね」
……意味……?
意味?
彼岸花の意味――つまり、恐らく花言葉。
考えたことすらなかった。
彼岸花の花言葉なんて、どうせ悪いものだろうし、考えようともしなかった。
「――きっと、君の心が変わるから」
***
……とはいえ、花のことについてはよく分からない。
彼岸花も元はと言えばドラマか、何かのテレビで見たから覚えていただけ。
適当に私は「彼岸花 花言葉」でスマホを使って検索した。
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