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「あぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ!」
「あわわわ、佐藤さん!」
「ダークサイドに!ダークサイドに!」
佐藤は今にもどうにかなりそうだった。加奈子は慌てた。
「ちょっと、マネージャー!佐藤さんがジェダイを滅ぼしてしまう前に、ほら、早く謝ってください!」
「なんで私が?」
「コーホー。コーホー。」
「佐藤さんの呼吸音が変わってきました!ほら、早く!」
加奈子の慌て方と、佐藤のフォースの乱れに、さすがのマネージャーも不穏なものを感じた。
「どうも、すいませんでした。佐藤、さん。」
佐藤の闇落ちは止まった。
「わ、わかればいいのよ。」
ふー、と加奈子は胸をなでおろした。マネージャーは、せっかくノリノリだったのに、と拗ねた。
「あれ?でもマネージャー。」
「な、な、なんですか、佐藤、さん。」
「そんなに怯えなくても大丈夫よ。もう落ち着いたから。」
加奈子は佐藤に尋ねた。
「どうしたんですか、佐藤さん。」
「いや、その花って、スイートピーじゃない?」
佐藤はマネージャーの抱えている花束へ視線を向けて言った。
加奈子も改めてマネージャーの花束を見た。
「え?あら、うそ、やだ。スイートピーですね。」
「え?なに?なんですか?」
二人の花束への態度に、マネージャーは少し狼狽えた。
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