6人が本棚に入れています
本棚に追加
本当の愛が、なんなのか心に問い掛けたところで返ってくる答えは同じ·····。
私は、惰性で結婚した。子供の頃に描いた温かな。そう陽だまりのような微笑ましい家族の構図。誰もが羨む幸せな結婚生活は、儚く散り夢物語で終わった。あの日から私も夫も変わってしまった。
そのあまりに辛い現実は残酷なほど、冷淡に私から体温を奪っていった。
たった一度の過ちで人生が大きく音を立てて崩れるほど私達の関係は脆く偽りの塊だったのだろう·····。
―――少しも愛はなかったの?
心の声が木霊する。
―――彼の誠実さに惹かれ、彼の優しさを愛おしいと想っていたのに?
人は過ちを理解し学習し、立ち直る努力をしようすることなく····修復さえせずに、あなたは彼からも自分からも逃げるの?
――もう本当に愛してないの――
自問自答の日々か始まった。
最初のコメントを投稿しよう!