神様

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 あるところに神様がいました。  「地球」という星に「人間」という生き物を生み出し、暮らしやすくなるようにたくさんのアイデアを届けていました。  しかし、  はじめは神様を敬ってお祈りをしていた人間たちは、だんだんとその存在を信じなくなりつつありました。  自分たちの力だけで生きているのだと個々の力を過信し、全て人間のおかげだと思うようになっていたのです。  その様子をみた神様は、もう一度神の存在を知らせようと天界から降りてきました。  降り立った先はテレビ局。  せっかくだから物理的な方法で、まずは日本に知らせようと口を開きました。 「あなたたち人間は私の事を忘れているみたいですね。あなたたちがここにいること、家族がいること、ご飯を食べていること。大きなことから小さなことまで、私がいないとできないのですよ。地球をつくったのは私です。あなたたちの言う『神』とは私のことなのです」  一通り話し終わり、神様が来たときと同じ光を放って天界へ戻ろうとした時、それまでただ黙ってその様子を見ていた一人の男が神様に話しかけました。 「なあ、あんた。もしあんたが本物の神なんだとしたら、出来ないことはないよな?だったら、あんたが持てないぐらい大きいものを作ってみろ。できたら今度はそれを持ってみろよ」
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