第3話 辿り着いた村「ナターシャ」
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その小さな村に泣きながら足を進める。 もう、夜に変わる頃だからか皆家の中にいて、外を出歩いているのは自分だけだった。 それでも人がいる安心感がとても嬉しい。しばらく歩いていたが、安堵のせいか足がもつれ転けてしまった。 痛い、と思い膝を見やると擦りむけて少し血が出ていた。 その時だった。後ろから声がした。 「貴方、大丈夫?」
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