33人が本棚に入れています
本棚に追加
/268ページ
*
エリーゼとアダムの馬車。
密室の中で2人はずっと密着していた。
「——エリーゼ、まだ照れてるの? もっと顔を見たいんだけどな〜」
隣に座るアダムは、俯くエリーゼの顎を無理やりあげる。
「恥ずかしいもん……」
エリーゼの顔はずっと真っ赤だ。
「その反応、可愛すぎだから——」
アダムはそのままキスをした。
すでに馬車の中で数え切れないくらいのキスをしているが、2人には全然足りなかった。
アダムは頬に触れたエリーゼの髪に目を止め、触る。
「髪、伸びたね」
「うん。どう……かな?」
エリーゼはまだアダムの顔をまともに見れない。
「可愛いよ」
アダムはエリーゼの耳を甘噛みしながら囁く。
——あ〜! これからの生活は大丈夫なの!? 毎日こんな甘い生活で、私はどうにかなっちゃいそうだよ〜!
「あっ……アダムの方が……可愛いいもん」
「ふふっ、ありがと」
2人は家に着くまで、とろけるような甘い時間を過ごした。
最初のコメントを投稿しよう!