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「ありがとう。今日中にセッティングするよ。ちなみに……昨日は寝たの?」
「興奮し過ぎて全く眠れませんでした。なので、姉さんの分まで用意してしまったんですよ〜」
アリスは頬に両手をあて、うっとりしていた。
——自分の服を自作していたのは知っていたけど、ここまで創作に興味があるとは……。
「アリスが楽しかったならよかった。でも、あんまり無理しないでね。生活が落ち着いたら、勉強漬けになるんだから」
「はい、大丈夫です。そろそろ、朝ごはんにしませんか? 簡単なものしか用意できませんが……」
「寝てないアリスは休憩してて。昨日、見つけたパン屋のサンドイッチを買ってきてあげるから」
アリスの表情が明るくなる。
「それなら、私も一緒に行きたいです!」
アリスは目をキラッキラに輝かせていた。
——徹夜明けとは思えない元気さ……。アリスは食べ物に目がないもんね〜。
「じゃあ、一緒に行こう!」
「はい!」
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