46 3人で一緒に

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「サラさん、お久しぶりです! 来るなら言ってくださいよ〜!」  体を離したエリーゼは、あまりの嬉しさに目を潤ませていた。 「ほほほほほっ! 驚かせたかったのですわ。学院は長期休暇に入りましたから、1週間はこの国に滞在する予定ですの」 「本当ですか!? うれしいです!」 「私の親戚が所有する別荘がありますの。私と侍女しかいませんから、よかったら遊びにきてくださいね」 「はい! 私たちの家もよかったら見て下さい。広くはありませんが」 「ええ、是非! 今から伺っても?」  アダムを出迎えるために部屋の掃除はばっちり行なっていたので、エリーゼは快く頷いた。 「もちろんです! アイリスさんもよければどうぞ」 「お心遣い、感謝いたします」  アイリスは丁寧にお辞儀をした。 「じゃあ、馬車乗り場へ行きましょうか。あっちですよ」  サラはエリーゼが指差す馬車乗り場へ視線を向けた。 「……なるほど。馬車は4人用のようですから、私はアイリスとアリスさんの3人で乗りますわ。アリスさんとまだお話できてないですから」  アダムと話をしていたアリスは、すぐにサラの言葉に反応する。  その後に気づいたアダムは話を切り上げ、小声で「ごめん、またゆっくり話そう」とアリスに詫びた。 「では、アダム兄さん、またあとで」 「うん」  アリスはその場を離れ、サラとアイリスのところへ。
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