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その日の夜、スコット家。
夕食後、エリーゼはアダムと寝室でくつろいでいた。
テラスの窓を開け、心地よい風をあびながらソファーで寄り添う。
2人は互いの体温を感じて幸せいっぱいだ。
「——夜の町並みが綺麗だね」
「うん」
外はオレンジ色の街灯が灯っていた。
その光は、レンガ造りの古い建物が立ち並ぶこの街と調和している。
「この街にして正解だよね」
「うん。エリーゼと見てると、なおさら綺麗に見える気がする」
エリーゼの顔が熱くなる。
「エリーゼ、今日からずっと一緒にいようね」
アダムは照れたエリーゼの顔を横から覗き込む。
——もう、アダムの声を聞くだけで体がとけそう〜。
「うん、絶対アダムから離れないから」
エリーゼはようやく目を合わせる。
アダムは真剣な眼差しを送る。
「絶対離さない」
2人はゆっくり顔を近づけ、唇を触れ合う……。
人、身分、時間、距離……全ての障害から解放された2人は、初めて自由を手にした気分だった。
「エリーゼ、愛してる」
「私も愛してるよ——」
END
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続編として、アリスのその後の話も書く予定です。
アリスの初恋や大学院生活など、可愛いアリスをいろいろ深掘りします。
アダムとエリーゼいちゃつきや、サラとアイリスも出てきますので、よかったら読んでください。
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