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——どういうこと……?
エバは痛みに堪えながら、ゆっくりと体を起こす。
そして照明を明るくすると……。
右腕に包帯が巻かれていた。
慌てて掛け布団を捲り上げ、身体中を触って確認する。
——嘘!? 頭、両足、両腕、腹……身体中が包帯だらけじゃない!?
大人の女だとわかってホッとしたが、あまりにも酷い状態にエバは不安を抱き始める。
——事故……? それとも、事件?
悪魔からもらった体だけに、何か問題があるのかもしれない、とエバは嫌な予感を抱いてしまう。
エバはベッドからゆっくりと立ち上がる。
唯一確認していない顔を見るためだ。
サイドテーブルの向こうに鏡台を見つけ、エバは左足を引きずりながら、恐る恐るそこへ近づく。
緊張で徐々に鼓動が大きく、速くなっていく。
そして、鏡を覗き込んだ——。
「ギャーーーーーー!!!」
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