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本当に本当に突拍子もない考えだった。
でも。
僕たちは大輔の言葉にわくわくしたんだ。
電車を乗り継いで、勉が前に住んでいたという街の裁判所へ行く。
そして、裁判をやっている最中にバーンって乗り込んでいって大声で叫ぶ。
やめろー!
考え出すと止まらなくなった僕たちは、ついに決心した。
勉の両親の離婚を阻止するために。
たとえ阻止できなくても、勉の気持ちを両親に伝えるために。
明日の土曜日。裁判所へ行こうと。
なのに。
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