殺意

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殺意

 もう三十年も昔の、僕の中学生時代の話です。  夏の日曜日の昼下がり、暑くて外に出る気もなかった僕。性に目覚めて盛っている中学生、やることもないので昼間っから自慰行為をし始めました。  その時です。日頃上がって来ない父がものすごい勢いで二階の自分の部屋に駆け上って来ました。慌てて布団に包まって何事もなかったような体制を取った僕。父が部屋のドアを開けました。   僕「何、どげんかした??」   父「イヤ、別になんもなかよ。」 と取り止めのない会話をして、彼は下の階に降りていきました。  がしかし………その階段を降りる最中… 「シコシコぴっちゃんシコぴっちゃん♪」 と気分良さげに歌ってました。  僕は殺意を覚えたのを記憶しております。  続く
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