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「…そ、それより、足はどう? …大丈夫そう?」
「…おかげさまで。コレならメチャクチャ走れそうだぜ?」
俊太は笑いながらその場で何度も大きくジャンプをして見せた。
なんだか久しぶりに俊太の笑顔を見た気がした。
その時、菊池くんが行った方から再び菊池くんが顔を出した。
「川島ーー! 監督が呼んでる!」
「おう! 今行く!」
返事をした後、駆け出す体勢になった俊太に声を掛ける。
「応援してる。 頑張って!」
俊太は私の言葉を受けとめるかのように足を止めて私を数秒間見つめた。
「…その言葉…いつ言ってくれるんだ?ってずっと待ってたわ」
「ごめん、私……」
昨日からずっと…言わなきゃって思ってたけど…言えなかっった。
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