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2008年11月26日神奈川県小田原市 23:53 【あるアパートの一室】 部屋の電気が薄暗い 蛍光灯が1部切れている部屋で パソコンに向かい、コーヒーを飲みながら キーボードを叩く姿がそこにはあった 「良い仕事ないかな・・兎に角お金が欲しいから、高額収入をしないと」 パソコン画面に映し出されているのは 求人の案内 高額収入と書かれた欄をひたすらと映し出す それを見ている1人男性 【彼の名は『アキラ』30才独身】 この物語の主人公 彼は最近まで病気に掛かり、入院生活を送ってた その病名は「癌」 でも何故か、当初は癌と診断されていたが 医師の話は急に一遍 胃潰瘍だったと修正した 影の見えていたその物が、いくら探しても見つからず 胃に小さな開く程度の胃潰瘍に変わっていた 数週間は様子を見たが、病院から言われたのは 【もう退院できます。一応、定期的に診察には来てください。不安もありますので、胃カメラは定期的にやりましょう】と そして彼はすぐ退院する事に 癌と宣告された時 今まで努めていた会社を退社した まさか直ぐに退院する事態になるとは思ってもなく でもそれが【誤診】となり 胃潰瘍や胃の痛みも完治した頃 生活費もなくなり始めた 早く次の職を探さなければ いつまでも家賃を払わないわけにはいかず、食でさえも 「本当に良い仕事ないよな・・・どれも給料が高くも無いし 自分に出来る仕事も限られてくる。病気さえ最初から胃潰瘍だと解っていれば、辞める必要もなかったのに」
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