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第1章.五人と女性
学校から帰宅して少しのジュースと少しのケーキを食べた。
親がいない生活はとても寂しい。父は離婚。母は病気。あんなに仲が良かった家族とも離れ離れ。
父は今どこにいるのだろうか,探したいけど探す暇などない。宿題や家事が溜まっている。ケーキを一口たべ台所に向かおうとしたその時だった。
咲の目の前にある大きな鏡が光だしたのだ。咲は目をこすりこすった。現実だと思わなかった。咲の足は勝手に鏡の方へ向かった。そして咲は鏡に吸い込まれて行った。
「おーい⁇聞こえてる⁇咲ちゃーん?」
誰だろう。誰かが私を呼んでいる。とても可愛らしい声だ。女の子かな。そう考えているうちに私は少しずつ目を開いた。
「起きた⁇」
「うわっっ!!!!!!!」
そこにはウサギがいた。そして、ここは森のようだ。まさかウサギが喋る?そんなわけ...私疲れてるのかな?咲は頬を叩いた。思ったより強く痛かった。やっぱりここは現実なの?夢ならば生々しい夢だ....
「あーもう、そんなに叩くからだよぉーほらみんな待ってるから早く行くよ‼︎」
え、みんな待ってる?聞き間違え⁇
私はぽかんとした顔のままでウサギを追いかけた。
急に起こった事だからよくわからない。わかるはずが無い。そもそもなんで鏡が光る?何か意味があるのかな...
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