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遂に来た日曜日、僕の家に彼女を招いた。
「私を家に呼んで奥さんにばれたらどうするの? 何かあっても知らないわよ?」
軽く笑いながら言われたが、僕は気にせず返す。
「……離婚したんだ」
「え?」
「僕と、結婚しよう」
そう言って用意していた指輪を渡す。
「……………」
嬉しくて言葉にならないのだろうか?
彼女はずっと黙りこくっていた。
「……返事を聞いてもいいかな?」
おずおずと切り出すと、彼女は小さくため息をついた。
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