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「ごめんなさい」
え、どうして?
だって彼女は僕だけを愛してくれていたんじゃなかったのか?
「なんでだい? あの時、僕だけを見てくれているって……」
彼女は軽く首を振る。
「そんなこと、私は言っていないわ。ごめんなさいね、変に勘違いさせてしまったかしら。今日のところはこれで失礼するわね」
「あ、あともうひとつ。私は大輪の向日葵の話をしていたのよ……。学のない人は嫌いだわ」
そう告げると彼女は帰って行った。
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